どうも、ねこのんです(=^・・^=)
バッグの仕事に従事している僕ねこのんが、バッグのことを中心に書き書きしているブログです。
色々なバッグやブランドについて書いてはいますが、
「結局何がいいんだ!?」
ってわかんなかったりしますよね。
バッグはそんなに安い買い物でもないので、大半は同じものを毎日使いますよね(リッチな方は置いといて…)。
ある程度目的が決まってないと絞り込むことも難しいので、自分が必要としているバッグはいったい何なのか。
大事な相棒になるバッグの失敗しない選び方を徹底的にお伝えしていこうと思います!(=^・・^=)ナガイヨ
目次
バッグの選び方
バッグの選び方①バッグの利用シーンを想像する
一番大切なポイントです。
普段使いのバッグを探しているのにビジネスバッグを買ってしまった!!
なんておかしなことが適当に選ぶと起きかねないのです。
最近はビジネスバッグでもタウンユース(普段使い)できるタイプのものも多くありますが、やはりタウンユースのみで使用するならもっとオシャレで使用しやすいものもたくさんあります。
まずはざっくり自分がどう使いたいのかきちんと想像してみましょう。
利用シーン①普段使い(日常・タウンユース)
いわいるプライベートで気楽に使いたいかどうか。
仕事用だったり、ドレスコードみたいな場には合わないってことですね。
この場合が一番多いと思いますが、カジュアルバッグを探せばOKですね。
…OKなんですが、当然リュックやショルダーなど種類は山のようにありますのでここから絞っていくのが大切です。
利用シーン②ビジネス使い(仕事用)
ビジネスバッグですね。
大体バッグ売場に行くとビジネスバッグコーナーなどの表記はあって、カジュアルバッグとは区分けされているので、基本的には間違えることはないですが…
このビジネスバッグ選びというのが曲者。
個人個人でビジネスの中身がまるで違うので選択を間違えると場違いなバッグや使いにくいバッグになってしまうのです。
利用シーン③冠婚葬祭
これが結構難しいお話なので、結論としては…
「慶弔両方に使えるような黒系のバッグを一つ持っておく」
と先に結論を出しておきます。
あとは、その時々で変わるものなのでまた詳しく書いてみたいと思います。
というわけでバッグの利用シーンの大半は、日常使いかビジネス使いになると思います。
「そのくらいは判断できるわ!」
という方が大半だと思いますが、最初に書いたように色んなバッグを見始めると迷いだしたりするのですね。
仕事用で探してたけど、こっちにすれば普段使いもできそう…みたいな。
なので…
利用シーン④普段・ビジネス兼用
この兼用パターンが出てくるわけです。
よく考えたら僕もこのパターン。
サービス業だったり、スーツを着るような仕事じゃない方も多くいるかと思います。
僕は今は荷物も少ないので普段も仕事でもポーターのキューブのリュック使ってます。
以前の仕事でもスーツは着ることはほぼなかったですが、パソコン持ち歩いたり書類があったりしたので、仕事ではポーターのリフトの3WAYブリーフ使ってました。
自分の仕事の状況によって兼用にできたり、分けた方がよかったりと変わってくるのです。
まずは、自分が選びたいバッグが利用シーン①、②、③のどれに当てはまるかよく考えてみましょう。
バッグの選び方②バッグの種類を選ぶ
利用シーンが決まったら、具体的にどんなバッグにしたいかをさらに決めていきます。
このときに固定概念に縛られないことが大切です。
僕も仕事をするまでは知りませんでしたが、バッグは多種多様。
探せば思いがけない出会いがあります。最初は広い視野で見てあげましょう。
ビジネスバッグも種類の1つではありますが、最近ではビジネスの幅も広いので、ビジネスでもどのスタイルにしたいのかを選んでいきましょう。
バッグの種類 トートバッグ
トートバッグのトートは英語で「tote」。「運ぶ」という意味があります。
バッグの王道ということですね。
片掛けもできるものも多く、生地によってカジュアルからビジネスまで対応できます。
定番のキャンバス生地やナイロンならカジュアルスタイルに、レザーならビジネススタイルにおすすめですね。
バッグの種類 リュックサック・バックパック
リュックサックはドイツ語、バックパックは英語です。
意味合いは同じですが、リュックの方が馴染みがありますね。
両手が空くので人気のバックスタイルです。機能性はものによって千差万別。
最近ではビジネスでもリュックスタイルが増えてきています。
バッグの種類 ショルダーバッグ
肩から掛けるタイプのバッグ。
バッグとしては定番のスタイルですが、素材や形で印象が大きく変わります。
ビジネスバッグなどでは通常ハンドルスタイルで、ショルダーベルトも付いているというものも多くありますね。
バッグの種類 メッセンジャーバッグ
大きなくくりとしてはショルダーバッグの仲間ですが、メッセンジャーとは自転車で書類や荷物を運んでいる配達人のことを指しています。
背負うような形で背中に密着させて使います。
メッセンジャ―向けだけあり、耐久性や雨に強いのも特徴です。
バッグの種類 ボディ・ウエストバッグ(ワンショルダーバッグ)
ベルトが一本で肩から斜めがけに背負うバッグ。最近ではウエストバッグも斜め掛けで使うので一緒に考えておきます。
小さめなのでちょっとした外出には便利です。
ファッション性も高いので、カジュアル系のスタイルによく合いますね。
バッグの種類 サコッシュ(ミュゼット)
形はショルダーバッグと同じですが、マチがなく薄く小さいのが特徴のバッグ。
おすすめサコッシュをご紹介!こちらの記事でも触れているのでどうぞ。
必要最低限のものをオシャレに運ぶのに適しています。
バッグの種類 クラッチバッグ(ハンドバッグ)
クラッチ=「掴む」という通り手で持つバッグです。
インナーバッグとしての利用することもありますね。
シンプルなタイプなら冠婚葬祭などでも使用できるので一つあると便利です。
バッグの種類 ボストンバッグ(ダッフルバッグ)
ボストンバッグというと旅行などで使う大き目のバッグのイメージがありますが、この形であればボストンバッグと言います。
ですので、オシャレの1つとして小さめのタイプのものも出ています。
旅行用の大きいものを選ぶときはナイロン系の軽くて強い素材のものが良いですね。
バッグの種類 2WAY・3WAY(複数スタイル)
上記で紹介した通りそれぞのバッグスタイルがありますが、それらを組み合わせた2WAY・3WAYといったものも増えています。
トートスタイルにショルダーが付けれるようになった2WAYやビジネスバッグに増えてきている手持ち、ショルダー、リュックにできる3WAYなどもあります。
5WAYとか7WAYなんてバッグも出てきています。すごいですね(=^・・^=)
色んなバッグの種類があるので、自分の利用シーンに合うスタイルのバッグの種類を選ぶようにしていきましょう。
バッグの選び方③素材選びは重要
バッグ選びにおいて最重要ポイントとも言えるのが
そのバッグに使われている「素材」です。
この素材が使い勝手の良し悪しを決めるといっても過言ではないです。
「高いバッグだから良い」
というわけではありません。そのバッグがなぜ高いのかきちんと見極めて自分の使い勝手にあうかどうかで選択しましょう。
ねこのんのバッグ選びエピソード
どんなに高いバッグを買っても、自分の使用したい用途とそのバッグの機能が一致しないと使えないものになってしまいます。そんな一例です。
僕の持っているバッグで一番高いバッグはコーチのショルダーバッグです。
お値段的には当時10万近くいくものでした。Amazonで探したらまだありました。
COACH 70488/MAH ショルダーバッグ[並行輸入品]
見た目は高級感があり、ショルダーベルト以外本革を使ったバッグです。
当時は仕事でも使っていましたが、今ではほとんど使用していません。
なぜか?
その理由は「毎日使うには適さないから」です。
バッグの値段が決まるポイントは色々あります。
素材やその加工技術だったり、生産国や職人の人件費、ブランド力等々、どんなものでも同じですが、色々なものが積みあがって価格が決まります。
このコーチのバッグも決して悪いものではありません。
しかし、毎日仕事で使うには「重すぎる」のが現在仕事では使っていない原因です。
サイズとしてはA4がぎりぎり入るサイズ感です。前面本革を使用し、ベルトも厚みがあり重量感があります。各パーツの金具も太さもありしっかりしています。
ブランドバッグだけあり、この高級感が売りのポイントになっています。
が、
これは逆にバッグ自体が重くなることでもあります。当然ここに荷物が入ってくるのでさらに重くなります。
毎日使うものだけに、重いというのは結構負担になりますよね。
このようにバッグを選びの時に革製品を選ぶということは、重さとの兼ね合いも特に考慮すべきポイントということです。
逆にこのコーチのバッグのように本革の高級感のあるものは、フォーマルな場にはもってこいですね。
このように素材それぞれによって特徴があります。自分が使いたいシーンを想像してバッグの素材を選んでいきましょう。
それでは主な素材について見ていきたいと思います!
バッグの素材①革(レザー)
一口に「革」といっても色々な種類があります。今のバッグはナイロン素材が主流になりつつありますが、やはり革のバッグは高級感もあり、使うほどに味わいが出てくるのも特徴です。
「皮」を腐ったりしない状態に「鞣す(なめす)」ことによって製品としての「革」となります。この「革」を使ってバッグやお財布など革製品は作られます。
鞣しについては長くなるのでこちらも参考にどうぞ→アコースティックワールドのバッグ「なめし」って何?
革素材を選ぶときのポイント
メリットとしては、
・高級感がある、手触りが良い
・長く使える耐久性
・経年変化を楽しめる、味わいが出てくる
などです。
デメリットとしては、
・価格が高くなる
・重さがある
・水や汚れに弱い、手入れが必要
などがあります。
基本的に同じものがないということも革製品の特長ですね。
もちろん革の種類や加工の方法などでメリット・デメリットは違ってきますが、基本的には上記に上げたことを念頭に置きながら選びましょう。
それでは代表的な「革」の種類を見ていきたいと思います。
◎牛革
- カーフスキン
生後6か月までの仔牛の皮で、キメが細かく薄いのが特徴。牛革の中では最高級の素材。
生後3か月以内の皮はベビーカーフと呼ばれるさらに高級な素材。 - キップスキン
生後6か月から2年以内の中牛の皮で、カーフに次ぐ高級な素材。カーフより厚手で耐久性がある。 - カウハイド
生後2年以上のメス牛の皮。厚手で丈夫だが、オス牛に比べてやや柔らかさがある素材。 - ステアハイド
生後3~6か月に去勢され、生後2年以上たったオスの牛の皮。厚くて丈夫。最も市場に出回っている革素材。 - ブルハイド
生後3年以上の去勢していないオス牛の皮。キメが荒いが、厚くて強度は高い素材。
牛革は以上が主ですが、もうひとつ「ハラコ」と呼ばれる皮もあります。胎児や生まれた直後の仔牛の皮で、短い毛が付いているのが特徴です。生まれる前に亡くなってしまった仔牛や食肉用から偶然採れた副産物なので、市場に出回ることはほとんどありません。
また、ポニーの毛皮を代用といして「ハラコ」と呼ぶこともあります。
◎馬革
- コードバン
馬のおしりの部分のだけを使った皮。繊維の密度が高く丈夫で長持ちするのが特徴。牛革の数倍強度があると言われる。使い込むほどに光沢を増し、経年変化を楽しめる希少な高級素材。
その他の馬の皮(ホースレザー)も使われることがありますが、薄くて柔らかくですが、傷が付きやすいのも特徴です。馬革のバッグを選ぶときはこの点を理解して選ぶようにしましょう。
◎豚革
- ピッグスキン
牛皮に次いで使われている皮。牛皮より軽く摩耗にも強く耐久性がある。表面に3つに並んだ毛穴が特徴的。豚革は唯一とも言える日本国内で生産ができる革素材。
以前は価値の低い皮として扱われることが多くありましたが、普及量も増えその価値が見直されてきています。スエード加工したピッグスキンスエードは手触りも良く人気があります。
その他にも、キメの細かさが特徴で、毛を付けたものをムートンと呼ぶ羊の皮、薄くて柔らかく丈夫な山羊(ヤギ)の皮、独特のウロコ模様が特徴的なワニ革などもありますが、革のバッグを選ぶときは、メリット・デメリットをしっかり理解して選択しましょう。
丈夫な革はあるの?
革の種類は様々と言うこともわかったと思いますが、最近では革自体に様々な加工を施したものもたくさんあります。
よくあるのはエンボス加工という型押しをして革の表面に凹凸をつけ密度も高めているので堅めの革になります。その分傷が目立ちにくく比較的丈夫な革になります。
その他にも、水に弱いのが革のデメリットというお話もしましたが、皮を鞣す段階で撥水剤などを加えることで水にも強い革と言うものも出てきています。
革一つとっても様々な見るべきポイントがあるのがわかりますね。
バッグの素材②ナイロン
合成繊維でできているナイロンは天然繊維や革と比べても、軽くて耐久性もあるので、今やバッグは主流になっています。
とはいえナイロンにも色々な種類があるのでしっかり見ていきましょう。
ナイロン素材を選ぶときのポイント
メリットとしては、
・耐久性や摩擦に強い
・軽い
・手入れがし易い
などが上げられます。
デメリットとしては、
・革のような経年変化など味わいを楽しめない
・紫外線による黄変(変色)することがある
などがあります。
最近ではこのデメリットもあまり感じさせないナイロン素材も出てきているので、デメリットはとても少なくなっています。判断するにはどんなナイロンが使われているかも確認しておきましょう。
まず…
・「デニール」とは?
繊維の太さを表すのに「デニール(denier/D)」という単位を使います。
タイツを履く女性には馴染みのある言葉だと思いますが、単純にこの数値が大きくなるほど厚い生地になっています。耐久性がその分高くなりますが、当然重くなっていきます。
デニールは、9000mの糸の質量をグラムで表しており、1デニールは9000mの伸ばした糸の長さが1gなら、1デニールということになります。
一般的にバッグに使われるナイロンは210D~420D程度のものが多いです。
このデニールの知識を覚えておいた上で代表的な「ナイロン」を見ていきたいと思います。
◎バリスティックナイロン(バリスタ―ナイロン)
アメリカのデュポン(Du Pont)社が軍事用に開発したのがバリスティックナイロン。
防弾チョッキにも使用されるほど強度の高いナイロンです。この素材が弾丸を防ぐわけではありませんが、耐久性、引き裂き、そして火にも強い耐熱性も持ち合わせています。
一般的なナイロンの約5倍の強度を持っていると良く表現されます。バリスティックナイロンは1050Dの糸で作られているものが多いので、一般的な210Dと比べて5倍という表現になっていることが多いのでしょう。
汚れにも強く耐水性も高いので多少の雨などは全然平気、お手入れも簡単です。
見た目は、かなりゴツゴツしており、軍事用に使われているだけありミリタリー感があります。強度はとても高いですが、縫製が大変なのもこのバリスティックナイロンの特徴です。
強さの反面重さがあるので、どちらを重視するかよく検討して選びましょう。
◎コーデュラナイロン
アメリカのインビスタ社が作ったのがコーデュラ(CORDURA)ナイロンです。
このインビスタ社は元々バリスティックナイロンを作ったデュポン社の子会社なのです。それだけで強そうなナイロンなことが想像が付きますが、一般的なナイロンの2~3倍の強度があると言われていますが、7倍といわれることもあります。これもコーデュラも使われる糸のデニールの差によって来るものだと思われます。
耐久性や引き裂きなどにも強い上に、軽さがあるのもコーデュラナイロンの特徴です。
見た目はバリスティックナイロンに比べても落ち着きがあり、色々なスタイルにも合わせ易いです。
◎リモンタナイロン
イタリアのリモンタ社が作ったナイロン。
ハイブランドによく使われており、上質で耐久性も高いのがリモンタナイロンです。発色のいいカラーリングが特徴で、その高級感に高い魅力があります。
ハイブランドによく使われており、バッグだとオロビアンコもリモンタナイロンを使っています。
上記に上げたようなのはあくまでも代表的なものであり、その中にも様々な種類があったりもしますし、コーデュラバリステックなんて名前の生地もあります。他にも鎧布(がいふ)と呼ばれる軽量だけどコーデュラと遜色ない、むしろそれ以上の強度の生地もあったりします。
そう言った名前がないものでも同様レベルの太さの糸を使ったり強度を高めたものを使っているブランドも多くあります。名前はあくまで目安に考えて頂ければいいと思います。
革とナイロンがバッグの素材としては大半を占めており、それぞれの中でも種類が色々とありますね。しかし他にも色々ありますので一気に見てみましょう。
バッグの素材③その他
◎綿(コットン)
天然素材である綿。衣料品にも多く使われいるように肌触りが良いのが特徴です。強度も高く通気性に優れていますが、綿だけの生地だとしわになりやすいのはデメリットですね。
綿はシンプルなトートバッグなんかによく使われている素材です。この綿を平織したものを帆布(キャンパス地)と言います。
◎帆布(キャンパス地)
綿や麻を平織した生地のことを帆布と言います。
↑詳しくはこちらの記事でも書いてますので見てみてください。
強度がとても高く、防水性も高いのが特徴の生地です。革のように使っていくうちに馴染んでくるのも帆布の良さでもあります。革とナイロンの良いとこ取りをしたような素材です。
◎ポリエステル
合成繊維のひとつ。ワイシャツなどに多く使われる素材ですが、バッグでいうとエコバッグなどに多く使われています。
光沢がある素材で、ナイロンに次ぐ強度があり、熱や摩擦に強いのが特徴です。最近は軽量なバッグにはよく使われている印象です。
◎ポリウレタン
こちらも合成繊維のひとつ。PUレザーとも表記されていることがおおいですが、PUがポリウレタンことです。いわゆる合皮として使われる素材ですね。
新品のうちは、本革に負けないくらいの見た目ですが、3年前後で剥離やベタ付きが起こすことはデメリットです。本革に比べても軽いので、手軽にレザーファッションを楽しみたい人にはおすすめです。
◎PVCレザー
こちらも合成皮革として使われる素材です。「Polyvinyl chloride(ポリビニール・クロライド)」の略です。塩化ビニールで作られているものになります。
PUより安くなることが多く、耐久性は高いですが、こちらも3年ほどで劣化はしてしまう素材になります。より手軽にレザー感を楽しみたい方はこちらを選ぶといいかもです。
◎ターポリン
ターポリンはポリエステルの繊維の織物に、合成樹脂フィルムを貼り付けた素材になります。ノーマディックのバッグでよく使われていますね。
耐水性に優れており、丈夫なのが特徴ですが、その分重量が出てしまいます。
下三つに書いたのは、すべてコーティング系の素材なので雨に強いけど経年劣化は避けられないものと考えて頂ければOKです。
素材は一つじゃない
以上!バッグの素材について書いてきました。細かく言うとまだまだあるのですが、ほとんどのバッグはお伝えした素材で作られています。
ただ、1つ言えるのは一つのバッグが同じ素材だけでできているわけではないということです。まだご紹介していない素材で近年人気があるものに軽くて強度の高いXpac(エックスパック)なんてものがありますが、この生地に関してはこちらの生地を参照してください→FULLCLIP-フルクリップのバッグが魅力的。釣り用だけではないその実力とかっこよさをチェック!
この生地はナイロンなどの生地と生地の間に挟んで強度を上げるフィルムのようなものですが、ポーターのハイブリッドと言うシリーズはこのXpacとコーデュラの両方を使っています。「PORTER」ポーターハイブリッドのビジネスリュックが軽くて超丈夫!
このように複数の生地を合わせたものや、バッグの底は太い糸を使った強度の高いものを使い上部は防水性の高いコーティング素材を使ったものなど組み合わせて作っているものもあります。
バッグを選ぶときは自分が求めている用途に合わせて素材も見てあげるようにしましょう。
例えばですが、「長く何十年も使いたい!」という想いで選んだバッグが、PUレザーだったらどんなに丁寧に使ってもそれは素材的に無理なわけですね。
少しでも素材の特徴を理解していると、バッグ選びの選択肢を絞り込むことができますよ。
バッグの選び方④機能性は機動力
さて、ここまでバッグの種類や素材を見てきましたが、そもそもバッグは物を運ぶために使うもの。もしドラえもんの四次元ポケットがあればバッグを持つ必要性はないですよね。
ファッションとしての見かたはまた後で書くとして、自分に必要なものが運びやすくきちんと収納できるかは重要なポイントです。
「容量」の考え方
まずは物を入れるので、「どのくらい入るのか?」は大切ですよね。
よく聞かれる内容でもあります。「これは何リットルはいりますか?」と。
しかーし、「そんなの気にするな!」と言うのが正直本音です。
気にするなというのはちょっと誤解を生みそうですが、では20Lとなっているもので、求めているものはきちんと収納できるのか。結局はこれです。
容量が記載されているバッグもありますが、あくまで目安としてとらえておきましょう。容量の計り方はメーカーによって様々で、バッグに関して明確な決まりはありません。外寸で計算したり、実際に水や砂、空気などを入れて容量を計ったりする方法がとられています。
このため数リットルの違いまでこだわる必要性はないですし、たとえ希望の容量になっていても、ポケットの数やルームの数が多いと大きなものが入らないなどもありえます。
ざっくりと10L、20L、30L…くらいで見分けて、あとは自分の入れたいものがしっかり入るのかを見極めるのが大切です。
一応旅行などに使う目安としては、「1日10L」とは言われています。季節などでも変動するのであくまで目安で考えましょう。
数字的な容量より、入れたいものが入るかが大切ですね。
・大は小を兼ねるのか?
これは「はい」とも「いいえ」とも言えないのが現実です。
用途が「旅行」なのであれば、これは限りなく「はい」になりますが、普段使いなら大きすぎれば邪魔になりますし、バッグ自体も重くなるので大きければいいとは言えません。普段使いや仕事用のバッグを選ぶときは実際試してみるのが一番です。
・エクスパンダブル(拡張)機能付きという選択肢
どうしても容量に迷った時は、エクスパンダブル(拡張)機能が付いているものを選ぶというものありです。主には、ビジネスバッグなどに多い機能なので、普段使いのビジネスバッグを出張など荷物が増えるときにも使いたいときなどに便利です。
スーツケースなどにも付いているとこがありますが、ファスナーを開閉することによってバッグのマチの大きさを大きくすることができるものです。底面だけ大きくするものや、全体を大きくするものなどがあります。
ルームやポケットの数・種類
バッグの収納力というと、どれだけ入るのかということに焦点が向きそうですが、本当の収納力を語るなら、必要なものをわかりやすく取り出しやすくしまえるのが重要。
小物などを分けて収納したいなら、それだけポケットの多いものを選ぶべきですし、ガボッとまとめて入れたいならワンルームで大きなものを選ぶなどということになります。
・小物ポケット
最低限、パスケースやお財布などすぐ取り出したいものは分けられるポケットがあるものがいいと思います。
・PCポケット
クッション性のある素材でPCやタブレットを衝撃から守ってくれます。PCなど持ち歩く人には必須ですね。ただし、サイズをしっかり計ってから選ぶようにしましょう。表記されているインチだけで入ると判断すると、まれにPCの外枠が大きくて入らないこともあります。また、クッション性もバッグにより違うので注意が必要です。
・オープンポケット(あおりポケット)
ビジネスバッグなどに多い作りのポケットですが、開閉部にファスナーがなく、マチもないポケットです。新聞や雑誌などを入れるのに適しています。
・ペットボトルポケット
ペットボトルを差し込めるポケットです。内側が防水になっているものもあります。また、折り畳み傘などを入れるときにも使う場合があります。
・ガーメント機能
ビジネスバッグにスーツを収納できるガーメント機能が付いているもの。ハンガーなども付属しているものもあります。基本的に大きめのバッグになります。
・ルーム数
特にビジネスバッグではメインとなるルームの数が1つだったり2つだったりするものがあります。書類などを分けて入れたいときには2ルームのものを選ぶとよいですが、その分1室のマチは狭くなるので、お弁当のようなマチの大きなものを入れるときは入らなくなる可能性があるので注意しましょう。
利用シーンをできるだけ明確に想像して選ぶのが大切です。ポケットなどが多いと一見便利ですが、その分重さが出たりもしますので、デメリットになりうることもあります。
その他の機能
一口に機能性といっても様々なことが言えますので、最近増えいている特殊な機能もいくつかご紹介。これがスタンダードになる日も来るかもしれません。
・防犯機能
ファスナー同士を南京錠などで止められるバッグなんかは昔からありますが、最近では海外のブランド中心に、刃物などで簡単に切れない防刃性の高い生地を使ったバッグ。ダイヤルロック付きだったり、ワイヤー付きのものだったりも増えてきています。特に海外旅行などでは活躍してくれるバッグと言えます。
・充電機能(USBポート付)
バッグの外側にUSBを繋ぐポートが付いているものも最近では増えています。多くのものは内側に手持ちのバッテリーを繋いでおき、ポートからUSBケーブルをつなぐことで、スマートフォンなどの充電がバッグを背負ったままできるというものです。現代的な機能ですね。
バッグの選び方⑤ブランドを見極める
バッグを取り扱っているブランドはたくさんあります。全世界をみればお伝えしきれないほどの種類がありますので、バッグを作っているのはどんなブランドなのか全体感を見てみましょう。
長く使いたいならより専門的でアフターケアもしっかりしていそうなブランドを選びましょう。
バッグブランド①専門系
鞄メーカーが手掛けているといってもいいでしょう。海外のハイブランドなんかでも元々はバッグからスタートしているブランドも多いですが、日本で言うわかりやすい有名どころでは「吉田カバン」あたり。全国のその道を極めたバッグ職人さんが作っている老舗とも言えます。日本製かどうかもブランドを見る時のポイントになります。
気になったバッグを手掛けているのはどんなブランドなのか。それがバッグ専門系のブランドだと作りや機能への信頼度も出てきます。
バッグブランド②アウトドア系
いわいるアウトドアブランドが作っているバッグ。アウトドアブランドならではの、機能や耐久性などを持ち合わせているので、使い心地が良いものも多いです。ファッション性も高いものが多いです。
登山系のブランドやキャンプ系、スポーツ系、アウトドアと言っても色々あります。ブランドごとにこだわりが結構違うのもアウトドア系の面白いところ。
バッグブランド③アパレル系
アパレルブランドが出しているバッグ。オリジナルで出しているものから、バッグ専門店とコラボしたりアウトドア系とコラボしたりしているものもあります。
特にオリジナル品は縫製や素材などよく確認しておきたいところ。
バッグブランド④PC・カメラ系
少し括りが難しいですが、パソコンなどのサプライ製品を作っているブランドなどが出しているバッグ。PC関連の収納などには特化しているので壊れやすい機器類を安心して持ち運べるのがポイント。
機能的なものも多いですが、バッグ専門に比べると縫製などが甘いものもあるので注意しておきましょう。
バッグブランド⑤海外ブランド
最近増えているのは海外のブランドが日本に入ってきていること。アウトドア系は多くありますが、タウンユースなんかで使えるものが特に増えています。前述したUSB付きバッグなども先駆けは海外です。
スタイリッシュでオシャレなものも多くありますが、日本のブランドに比べると作りが甘かったり、検品が甘かったり、保証もあまりないものも。買うときにはよく確認しておきましょう。
バッグブランド⑥低価格帯
低価格というのがざっくりしていますが、相場より安い価格帯のものと言うことにしておきます。より大衆向けとも言えます。
一般的なデイパックを例にいうなら、1万円前後が作りや素材機能など最低限きちんと作っては来ている価格帯。2万~3万となってくるとこだわりも増え、日本製なども多くなっています。逆に5千円前後など、手軽な価格帯が低価格というイメージです。
シンプルな作りでコスパが良いものももちろんありますが、色々機能やデザインが充実しているのに安いときは、作りや持ちやすさなどしっかり見てあげましょう。すぐ壊れてしまうものも多いです。ファッションとして考えるなら割り切ってもいいと思います。
バッグの選び方α
様々なことを書いてきましたが、この記事を最初に書いてから何度も更新しつつ3年近くなるわけで、基本的な考え方は変わらないものの、本当に様々な種類のバッグが出てきています。
そしてやはり自分が使いたいシーンが様々あると様々なバッグが欲しくなってきます。
ベースはどんなシーンでも役に立つリュックを持ちつつ、普段使いには小型のショルダーバッグを持ち、雨の日は雨用を持ち…とはまるほどに分けたくなってくるのです。
お金がかかりそうですが、使い分けてバッグを使うと一つのバッグがとても長持ちします。コーティングなどの素材のものでも使用頻度が下がり通気性の良い場所に保管しておけば長持ちしやすくなります。荷物の入れ替えはめんどくさいと思う方もいるかもしれませんが、適材適所のバッグ利用は使っている時はとても快適です。
選び方は様々ですが、今持っていない種類のバッグを選んでいくというのもいいと思います。
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